交霊に関する考察
東日本大震災から10ヶ月が経ち、様々な方たちによる様々な支援が行なわれています。
その中で、震災の犠牲者と交信してメッセージを伝えるボランティアというものが目に留まりました。
さらにはそのための霊能者募集の広告も…
私はこれは危険なものと考えています。
すでにご存知の方も多いと思いますが、死後の意識体の状態には、大きく分けていわゆる地縛霊の状態と仏教でいう成仏の状態、があります。
幽玄界にいるか、精霊界(中間世)を含めた霊界にいるか、の違いです。
亡くなってから三次元世界と関わりあいを持てるようになるには、精霊界でそれなりの教育訓練を受ける必要があります。
生前にその方が持っていた霊的知識の程度によって長短の差はありますが、そこまでに達するには一般に(三次元世界の長さで)数年はかかるといわれています。
震災の犠牲者の方にはすでに成仏された方もいらっしゃるでしょうし、残念ながらまだ地上近くに留まっていらっしゃる方もいらっしゃることでしょう。
震災からまだ1年も経っていないこの時期に、犠牲者と交信を持とうとしても、成仏された方の多くはまだ上手に三次元と関わりあいをもてないのです。
その結果として地上近くに留まっていらっしゃる方とのリンクや、犠牲者に成りすました低級霊とのリンクが多くなることは容易に推察されます。
そういうところから伝えられるメッセージは、とても三次元的なものが多く、洗練され、愛に満ちた言葉などは聞くことができないでしょうし、酷い場合は残された家族に助けを求めてくる場合すらあることでしょう。
残された者にとって、それが心の癒しになるのか、甚だ疑問に感じます。
霊界と交流しようとする時、こちらから特定の意識体を呼んではいけないということは基本中の基本です。
交霊はともかく、特定の意識体を降霊してはいけないのです。
リーディングに臨むときは、心をニュートラルにし、どんなメッセージでも真摯に受け止めようとする謙虚な態度が良い結果をもたらします。